視床梗塞・視床出血を担当することや、代診をする際、治療直後から改善させる
自信がない経験を全員が複数回経験する。
ここでの問題点は
・視床はフィードバックの中継点。
フィードバックの障害。
・姿勢(座位、立位)や動作(食事、服の着脱、歩行などの活動)は
フィードフォーワードの障害。
患者様の病巣は
“フィードバック障害” 。
評価は感覚検査など
“フィードバック”評価。
セラピストが動作観察・分析しているのは
“フィードフォーワード障害”
結局、フィードバックが悪いの? フィードフォーワードが悪いの? どうなっているの?
✓視床障害の患者様に対し、フィードバックの知識だけで治すことは予後が悪くなる。
フィードバックとフィードフォーワードの脳内システム・関係性を理解するだけで的確な治療ができる。
Q1:フィードバック障害は脳内で何というフィードフォーワードの神経に影響を与える?
A.○〇神経路、△△神経路の2種類のフィードフォーワード系に悪影響を与える
感覚が障害 ⇒
脳内ネットワークの機能低下
⇒
フィードフォーワードが異常 ⇒
姿勢が崩れる
⇒
動作障害 ⇒
活動・参加制限
脳画像では基本的な内容を解説しその後フィードバックとフィードフォーワードの関係性まで行います。
治療後即座にBRS Ⅳ からⅤへの改善は難しい。回復が1か月遅れたり治らず転院・退院したり、、、経験する。
街中で歩いているCVAの多くはBRS Ⅳ で行きとどまり、BRS Ⅴ・Ⅵへの改善まで至らず、5年後・10年後、車椅子生活になることは容易に想像できる。
BRS Ⅳ 以降の最大のテーマは「分離運動」で間違いない。
では「分離運動」は
① 脳内でどのような神経が働くの?
② そもそも私たちはどうして分離運動ができるの?
分離運動の脳内神経メカニズムを説明できない・理解していない・学んだことがないのに
患者様の分離運動を獲得することは難しくて“必然”、獲得できなくて当然。
理由は
【分離運動の脳内メカニズムを知らないこと】だけです。
BRS Ⅳ だから、Vに向けて分離運動を促す
ではなく
Q2:BRS Ⅳ はどんな脳内状態なのか?
何という神経路が使えるのか。
何が使えないのか。
Q3:BRS Ⅴ はどんな脳内状態なのか?
分離運動は何という神経路が必要なのか。
筆記試験はBRS stageを暗記・覚える。
臨床の患者様を治すためにはBRS stageの暗記より “何故そうなるのか?” 脳内のメカニズムを理解する必要がある。
午後からは患者様の姿勢・動作改善に
効果のあった内容に集約し解説していきます。
明日の臨床に反映できるよう患者様の動画を解説することに加え実技も提示します。
また、視床にはその他、
運動プログラムや
運動内部モデルなどの機能もあり、ただ覚えるのではなく、
姿勢・動作への影響に至るまで学ぶことで、
臨床に適した評価・治療プログラムが立案でき、
活動・参加改善へとつなげます。
BRSⅣ・視床・感覚脱失編は、今まで参加された1年目~10年目以上の先生方の質問や臨床で悩む内容も反映しています。
患者様に触れて治す機会が多い臨床。
患者様に触れないで治療することはない。
なぜなら触れることで治る・治せるからだ。
つまり“感覚”がkey pointであり感覚を知り工夫するだけでより治る・治せる。
触れた際(感覚入力)、脳内システムがどのように動作へ影響するのかを学ぶことで、
先生方が使われている手技・促通方法の『ハンドリング』が変わり、より効果の出るようご参考ください。